そこに山があるから
こんにちは、観光ビジネス研究会の高橋です。
皆さん、ジョージ・マロリーという方をご存知ですか?ジョージ・マロリーはイギリスの登山家で「なぜ、あなたはエベレストを目指すのか」の問いに「そこに山があるから」と答えたという人です。山登りを趣味にしている私も「そこに山があるから」という答えの奥深さをしみじみと感じるようになりました。
先日、長野県の北アルプスにある燕岳(つばくろだけ)に登ってきました。中房温泉から燕岳を往復するコースで、北アルプス登山で最も有名なルートです。健脚の方は往復8時間程で、日帰りをしますが、私は山頂の燕山荘(えんざんそう)に宿泊しました。なぜ宿泊を選んだかと言いますと、日の出を見るためです。
燕岳は標高が2763mあるため、9月でも早朝は5度ぐらいまで気温が下がります。太陽が昇る前は真っ暗で、非常に寒く、防寒着がないと震えあがってしまいます。しかし、太陽が昇り、太陽の光に体が照らされると体が温められ、寒さが徐々に和らいでいきます。雲海が赤く染まり、日の出を見ている人たちの顔は赤く輝く様子、陰から陽へと一瞬にして切り替わる瞬間は筆舌に尽くし難いです。
普段生活をしていると、日の出を見るという行為は非日常です。山小屋の宿泊客方が、日の出を見るために外へ出ていますし、日の出を見て感動している方が多数いることからも、そう言えるでしょう。しかし、日の出は毎日あり、自然界では日常の出来事です。忙しさの中で、自然界の日常を忘れてしまうことが多いですが、ヒトも自然界の一部であり、太陽の温かさ、明るさを通じてヒトと自然の関わりが再確認できる場、それが山だと感じています。非日常の経験を通じて、ヒトと自然界の繋がりを感じられる、そこに山があるから、私は今日も山の頂を目指しています。
2009年10月13日(火)
分類: 観光コラム