祇園祭
強い日差しとともに祇園祭の季節がやってきました。
檜扇(ヒオウギ)出荷のニュースをみたり、夕方どこからともなくお囃子の音が聞こえてくると、宵山が待ち遠しくなります。
日本三大祭の一つである祇園祭は、全国各地から40万人の人手で賑わいます。
7月14日の宵々々山、15日の宵々山、16日の宵山、17日の山鉾巡行を祇園祭だと思っている人も多いのですが、祇園祭は7月1日の吉符入(きっぷいり)に始まり、7月31日の疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしまつり)で終わるまで、1月にわたります。
それでもクライマックスは、17日の山鉾巡行です。豪華絢爛なタペストリーや装飾品で飾られた山鉾を称して、動く美術館といわれ、御池通りに面するビルの窓から眺めるその姿は圧巻です。
祇園祭の楽しみは、他にもあります。
7月14日から16日の宵山までの間、各山鉾町の旧家や会社で、美術品などの所蔵品を一般公開する「屏風祭り」が開かれます。かつて京の町衆が豊かな財力を誇り、世界各地から取り寄せた珍奇な絵画や工芸品を、親戚知人を招いて振る舞い、鑑賞したのがはじまりです。
以前より少なくなったとはいえ、室町通や新町通りの町家では、しつらえを整え、玄関先を開放して、祭り見物に来た人々にも「ハレ」をする慣わしを守り続けています。
祇園囃子で賑わう外から一歩中にはいると、蜀台の明かりに照らされた年代ものの屏風が、静かに迎えてくれます。
京都人の暮らし振りや生き方に触れる貴重な機会ですので、マナーを守り、一度見学されることをおすすめします。
2009年7月5日(日)
分類: 観光コラム